【リリンク】グラブルリリンクは神ゲーだったか(ネタバレ有の感想)

グラブル
スポンサーリンク

この記事は、グランブルーファンタジーRelinkをプレイしての、ネタバレ有の感想です。
個人の主観的な感想であり、「公平な目線で見たゲームレビュー」的な内容ではないので、ご了承ください。

Relink、プレイしてきて感想を書きたい欲が溜まってきたので書いていきます。

スポンサーリンク

最初に、どこまでプレイしているか

とてもゆっくり遊んでいるので(というか時間取れてないので)、現時点で「とりあえず最強武器手に入れるところまで」ぐらいです。

腕前的には「スーパープレイはできない」「何百時間も同じゲームをやりこむだけの時間と集中力が昔と違ってない」「最高難易度で遊ぶのはそんなに(最近は)好きじゃない」という感じの、やや枯れ気味のヌルゲーマーです。

グラブルリリンクは神ゲーだったか?

断言しますが、「誰かにとっての神ゲーとなりうるアクションRPG」でした。ここはどんな感想を抱いても、逆張りできないと思います。

今、CSゲーのARPGを誰かに勧めるとしたら、リリンクが候補から外れることは無いでしょう。それぐらい、良くできたゲームでした。

管理人にとっては「とても主観的な理由で神ゲーと呼ぶには躊躇うものの、ARPGの中でも屈指の出来である傑作」でした。

リリンクの良いところの大部分は「バトル」

メインストーリーがRPGと名乗るのは烏滸がましいぐらい短く(後述)、カメラ+ロックオンは控えめに言ってもゴミで7年かけたと思えないぐらい酷くて(アップデートはよ)、キーアサインもよくわからん独自性モリモリでコンフィグもほぼ無く、大ボスもモンハン等に比べたら圧倒的に数が少なく、探索要素はあるが数える程度のステージしか無く(しかも大半は「ほぼ前へ進むだけのデザイン」)、サブクエストは音声も演出も無くクエストクリア後に毎回街をどたどた走って受注しに行く古臭いデザインで、「ソロで遊べます」と言っていたが結局マルチが超効率+マルチでしか現状手に入らないアイテムがあったり

細かい不満を挙げるとキリが無いぐらい、よくよく見ると「騙されてる感あるけど、よく見ると酷い箇所多いよな」っていう感じです。サブクエスト周りなんかは、令和とは思えない構造の部分もあります。

でも良い意味騙されます。

なぜなら、それを覆す面白さが、バトルと演出とキャラクターとバトルとストーリーとバトルにあるからです。リリンクはほぼバトルでできてます。戦闘狂のためのゲームと言っても過言ではないでしょう。

「とりあえず周回して強くしていけ、ストーリーやるくらいでは限界迎えさせん」と言わんばかりのキャラクター強化や武器強化、「ガチャ回せ、おまもり掘り(他「ルーン集め」等好きな単語をどうぞ)好きなの知ってるんだ」と言わんばかりのジーン収集、「Lvが限界に達したら限界突破だ、さぁ何度でもガチャれ」とMSPを搾取してくる限界突破、バトル関連だけなら山ほどやることがあります。

そして、それらが全て反映される大量のバトル!残念ながら様々なシチュエーションとまでは言いにくいですが、一体一体個性溢れるボス、「他キャラも操作してみたい」と感じるであろう個性の強いプレイアブルキャラクター達、100~200時間程度なら恐らく飽きることは少ないでしょう。(やりこむとそれ以上)モンハン辺りで見る1000時間ぐらいになると、ちょっとどうなるかは判りませんが。

ほかには大半の攻撃性能のジーン持て余し気味っぽいのは気になりますが、防御系のジーンを積むと高難易度でも生存しやすかったり、ちゃんとそれぞれのボス対策してくと動きやすくなるのは、グラブルっぽくて良いと思います。

メインストーリーの話「劇場版グランブルーファンタジー」

メインストーリーの長さは、最近の作品だと(嫌がられそうな例えですが)ダイ大と同じぐらいです。かなり長めに遊んだつもりで12hでした。

(ダイ大と違って)エピローグもありますし、メインストーリーのボリュームそのままというわけではないんですが、演出の量やクリア後のゲームフローの大きな変容を考えれば、やはりスタッフロールまでのプレイ時間で一度区切るべきだと思います。

正直、凄まじく短いです。RPGを期待して買ってこの長さだと、不満を持つ人も少なくないでしょう。
同じような開発期間のFF16も30~40時間ぐらいはありますし、RPGというならこれぐらいのボリュームを期待する人は多かったとも思います。
リリンクは10時間前後で、エピローグ含めても「演出無しのクエスト周回要素でかさ増しされて」15時間増えるぐらいなので、ハッキリ言ってストーリーを期待するなら「コスパ」的には良くないゲームです。

ストーリーの内容もまぁ、ハッキリ言って「子供向けアニメの劇場版」ぐらいの雰囲気なんです。少なくともバックボーン判るロア(あちこちで拾える文章)見ていない限り、「なんか勢いで進む場面多かったな……」というのはプレイヤー側としては理解できるのではと思います。
グラブル本編でもたまに見られるような「人間関係の積み重ねによるドラマティックな展開」もほとんど(イド以外は)ありません。ライバルと一回戦ったら、なんか後は特に言及なくとも「一回戦ったお前たちはお友達!お前たちならもしかしたら……!頼むぜ!」みたいな勢いで良いヤツに変わっていきます。クレヨンしんちゃん劇場版嵐を呼ぶグランブルーファンタジーとかそんなノリです。

でも、他のARPGと違うのは、感想でよく上がる「メインストーリーの密度」です。

リリンクは10時間の間に
「巨大な竜との激闘、ヒロインの救出劇、飛行船上を乗り移りながら戦うバトル、巨人と戦う中で空中から腕を伝い頭部に一撃を決めるフィニッシュ演出、浮島・氷雪地帯・溶岩地帯・巨大な城と定番抑えたステージ構成、ロボットに搭乗し独自アビリティで戦う専用バトル、ライバルが最終決戦に駆けつけてくれる演出、仲間が一人一人消えていった後救出して再度バトルに挑む演出、合間合間のセリフはキャラによって全部掛け合いが異なるセリフパターン量、歌モノを背景に戦うラストバトル」

全部あるんですよ!誰がそこまでやれと言った!!!

先に挙げた例でいうなら、「数十時間続くドラマ」よりも「子供向けアニメの劇場版で盛り上がる場面を10時間続ける」を選択したのがリリンクです。そりゃ盛り上がるよ。

この舵取りは正直アホだと思います。大半のゲームは、それに対してクオリティを上げきれないからです。でもリリンクは恐らく真剣に、長い期間かけてこれを作ってきてクオリティを一定水準まで上げてきた、なんかスゲェな……となったわけです。

実際、短いメインストーリーでも満足度を高く感じた人も多いのでは、と思います。タイパは良い造りとも言えるでしょう。(長い時間かけたからこその感動も間違いなくありますし、どちらが良いという話ではないですが)

管理人にとって、期待値を越えてほしかった唯一の箇所

「とても主観的な理由で神ゲーと呼ぶのは難しい」的な表現を記事冒頭に記述しました。この理由は、「マルチ要素」です。具体的に言えば、ソロプレイでは非常に入手し辛いアイテムがあるところです。

「ダメ」というわけではなく「期待値を超えてほしかった」部分であり、もっと俯瞰してみるなら「別に大したことではない要素」です。大半の人は気にするような箇所ではないと思うので、その前提で流し見てもらえたら。

(不具合関連はいずれ概ね解消しそうなので、ひとまず気にしないようにしています)

隙あらば自語

管理人のゲームスタイルとして「ふと、思い立ったら昔のゲームを遊ぶ」事が結構あります。懐かしーと言いつつ、当時の友人知人とタイミングが合って通話しながら遊ぶこともあれば、一人で黙々とプレイすることもあります。

そういう風にいつ、どんなコンディションで始めても長い間プレイできる余地を持つゲームを、管理人は「神ゲー」と呼ぶことが多いのです。リリンクも、長い間きっとプレイできそうに見えます。あと一手だけとても個人的な理由で気になっている箇所があるだけです。

リリンクは、だれかと同じ時間を共有しないと、ある報酬が取れない設計になっています。効率が良い悪いのではなく、具体的に手に入らないキャラ専用ジーンが存在するのです。

管理人はわりと初期からグランブルーファンタジーに触れています。その間に(どちらかと言えばソロ派の範疇の中で)「グラブルを同じ時期に始めた友人、途中から参戦した知人、同じ団のプレイヤー達」と、それなりに一緒に遊んできました。

今、グランブルーファンタジーを一緒に遊んでくれる友人知人は、随分少なくなりました。具体的に言えば去年の年末数か月でかなりの人数消えたんですけど(強調)、息の長いIPに触れていると、まぁそういうことは多々あります。新しい他のゲームで盛り上がる事はありますしね。

一緒にマルチで遊ぶ人が消えていくのは世の常ですが、何かの折に懐かしんだ時、極端に(当時はマルチがあって楽だったけど時間が経って)取得しにくくなっているモノがあるというのは(あくまで、凄く個人的に)穴が開いたゲームのように見えて、良くない印象を受けやすいのです。リリンクにはそうあって欲しくなかった……という願望に近いものですね。簡単に言うと自分は「完成品が手元に欲しい」のでしょう。

個人的な理由でしかないですし、そこもアップデートで修正されていくのかもしれません。(そうであって欲しいと願ってます)
ソロでエンドコンテンツまでしっかり遊べる、と福原ディレクターのインタビューも拝見しました。
本編のグラブルがソシャゲでいつか消えゆくものだからこそ、手元に残るCSゲーのリリンクにはそういう「何年経っても当時と変わらず遊べる名作」としての側面を持たせて欲しいなと思うのでした。

グラブルリリンクは他のゲームに似ているのか?

ちょっとSNSでもよく見る話題で、個人的にも好きな話題です。

リリンクにおいては他ゲームの面白い要素と似ているものが多いようで、その全てと似ていない、という良い意味で他ゲームの既視感を覚えるゲームです。

SNSではFF14と似ているといわれますが、これは厳密には「AOEをマスゲームのように避けつつ、ボスが演出と共に変わっていくバトルの一要素だけ」が似ているのであって、他のMMO要素や大量のサブコンテンツの有無を見ると、ほとんど似ている個所はありません。モンハンはどうでしょうか?クエスト受注形式+鬼周回+神おま厳選のようなクリア後のゲームフローは恐らくかなり真似ているでしょうが、肝心のクエストは「バトル」を中心としており、モンハンにあるような探索要素やフィールドを活かしたプレイヤー側の遊びは99%ありません。強いて最近のゲームで似ているとしたら、FF16でしょう。でも1キャラに対するバトルメカニズムの奥行の有無も、グラフィックの造りも、表現したいメッセージも異なります。(正直ジェットコースター感はリリンクのが上に感じましたが。)

どこか似てるけど、全て違うのがリリンクです。

探索要素もなく、ボスを探す手間も削除、「クエストを受注したら、十数秒後にはボスとガチ勝負を5~10分程度やって、報酬を手に入れ、編成を強くし、次のバトルへ」これをひたすら繰り返す……

「あれっ、グラブルだなコレ……」

そう、グラブルでした。「ターン制RPGのボスバトルの遊びだけを大胆に切り取った、少年が考えるような、”オレが考えた最強のゲーム”」のグランブルーファンタジーとよく似ているのです。「ひたすらボスと戦ってひたすら強くなって、またボスと戦う」というゲームデザインです。

そして、キャラクターが活き活きと画面の中で動き、(種類は少ないですが)武器を手に入れ強化し、ガチャ要素的な「ジーン」で編成をビルドし、苦手な敵には対策し、得意な敵には攻撃的な編成で立ち向かっていく。リリンクが面白いと感じた理由は、結局のところ管理人がずーーっと好きだったグラブルのエッセンスが詰まったゲームでした。

まとめ

抜群に面白いアクションRPGです。本当に、本当に何年も待った甲斐があったと思います。これで初めてグランブルーファンタジーの世界観に触れた事のある人も多いでしょうし、ちょっとずつ色んな展開をまた見せてくれたら嬉しいなと思っています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

GRANBLUE FANTASY:Relink ORIGINAL SOUNDTRACK [ 成田勤 ]
価格:7,150円(税込、送料無料) (2024/2/6時点)


もっとグランブルーファンタジーに触れたいと思ったら

「グラブルもっと触りたいな」と思ったら、まず「GBVSR」がなんと無料である程度のところまで遊べるので、オススメです。ストーリーモードなら格ゲー初心者でも練習しながらプレイできるはずです。ただし、それ以外のゲームコンテンツは「るっ!というオマケゲームの対人要素」「格ゲーの対人要素」を経ていかないとオマケコンテンツ含めてほぼ触れないので、お金出すかどうかはよく考えてもいいと思います。(旧作の「VS」は安くなっていること前提で、ちょっともったいRPGモードとかでもいいのであればそちらもオススメ)

初期のストーリーならコミック、アニメがあります。マンガは「サイコミ」、アニメは「各種配信サイト」で見れるので、気軽に触れることができます。

本編も「キャラを揃えてみる」「ストーリー見る」程度であれば気軽に無料で始めることができます。正直、今からガッツリやりこむのはオススメし難いのですが、時間をかけてじっくりプレイできるブラウザゲーをやりたいのなら候補にしてもいいと思います。

もっとアクションRPGをやりたいと思ったら

人によっては「グラブル以外のARPGを触りたい!」と思うかもしれません。

まず、今回のようにガッツリとボスと戦うアクションが欲しいなら、定番ですが、モンスターハンターに敵うものはいないと思います。「ボスと戦い素材を入手し、またボスと戦う」楽しさは随一です。今は「モンスタハンターワールド アイスボーン」が一番人口多いと思います。シリーズ最新の快適さなら「モンスターハンターライズ サンブレイク」です。ソロ向け初心者にはこっちがオススメです(高難易度にもNPCを連れていける機能とかあるので!)。いずれもSwitch,PS,Steamそれぞれで出ていますので、好きなモノを探してみるといいでしょう。

これについては、各プラットフォームでDL版をセール時に買う、が定石です。

地味にコレを知らない方が多いのですが、楽天ブックスとかだと「DL版を購入+7~8割をポイントで購入」できたりするので、知っておくとお安く買えたりします。SwitchOnlineと連携していたりする必要があるので、詳しい手順はリンク先の販売ページで必ず確認するように!


PS5向けの国産大作ARPGとして、FF16も挙げておきます。個人的には色んな細かい理由からオススメしがたいのですが、現行ゲームの中でトップクラスの高画質なのは間違いないので、「バハムート操作した時みたいなド派手な特殊バトルをプレイしたい」という欲求には間違いなく答えてくれます。また、世界観の広がりを見せるDLCもこの先待っているので、今から始めても話題に乗り遅れないところが良いところです。


「殺伐としない世界観+メインストーリーを楽しみ、もっとフィールド探索とかしつつ、バトルも程々に楽しみつつ、仲間とも交流したい」というARPGの長所を贅沢に味わいたい方、やや小ぶりでグラフィックに関してはちょい劣るシリーズですが、イースシリーズを強く推しておきます。「JRPG+ARPG」はこれを軸に考えてもいいぐらいの、大変良い出来のシリーズです。

リリンクやFF16と比べるとスタッフ数の規模が段違いに少なく、開発期間も2,3年とかなり短めなのですが、シリーズファンになっていると、定期的に職人芸で作られたARPGを楽しむことができて良いです。

一部プラットフォームではサブスクに登録するだけで無料でプレイできる上に、ストーリー部分の良さをはじめ様々な面で楽しませてくれる、総合力が非常に高い「イース8」がダントツにオススメです。他にも「移動手段が次々増えていきフィールド探索が楽しいイース9」、「最新で一回りグラフィックがよくなり、評判も大変良いイース10」が目玉でしょう。


最後に

グラブル本編の話。

昨年末の、具体的には11月頃から、本当に少なくない引退者が周囲に出てきてしまい、まだまだ一緒に遊ぶだろうと思っていた友人も別のゲームに移っていきました。その友人は(別に今でも仲は良いんですが)リリンクも触ってません。

そのせいか、本当に情けない話ですが、好きだった運営型ゲームに対して距離感をどう取っていいか、よくわからない時期がありました。
恐らく、SNSの、他の人の様々な意見に一番振り回されてた時期でもあります。

今回、リリンクに触れて「あーそうそう、こういうところが好きだったんだよな」というのが思い出せたというのが一番良かったところかもしれません。要するに基本に立ち返り「まぁ面白いと感じたらやればええし、それ以上は別に付き合う必要ないよな、ゲームやし」というフラットな状態に戻ってこれたわけです。その上で、リリンクは長く遊べそうなので、またじっくりと、再入場口として、グランブルーファンタジーの世界観に浸っていければなーと思っています。